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代表的な関数の2接線の交点の座標

Qiitaの7/28の記事では、任意の関数の2接線の交点の座標について触れました!!

今回は、代表的な関数の2接線の交点の座標について紹介します!!

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接線の交点の座標

Qiitaの記事を読んでくださると分かるのですが、接線の交点の座標はそれぞれ

接線の交点の座標
 x=\quad\dfrac{f(b)-f(a)-f'(b)b+f'(a)a}{f'(a)-f'(b)}
 y=\quad\dfrac{(b-a)f'(a)f'(b)-f'(a)f(b)+f(a)f'(b)}{f'(b)-f'(a)}

となります!!


今回は、この式を用いて2次関数(頂点が原点のとき)2次関数(一般形)n次関数円(中心が原点)楕円(中心が原点)についての接線の交点の座標を紹介したいと思います!!

 

2次関数(頂点が原点のとき)

接線の交点の座標の式にそれぞれ代入して整理すると、

2次関数(頂点が原点のとき)の交点の座標
 x=\quad\dfrac{a+b}{2}
 y=\quad ab

となります!!

2次関数(一般形)

接線の交点の座標の式にそれぞれ代入して整理すると、

2次関数(一般形)の交点の座標
 x=\quad\dfrac{a+b}{2}
 y=\quad pab+\dfrac{q(a+b)}{2}+r
※2次関数(一般形)の式を y=px^2+qx+rとした

 

2次関数の接線の交点の座標について分かること

以上のことから、2次関数の接線の交点の x座標は、

 x座標について分かること
  • 任意の2つの x座標の中央に位置する

ことが分かるのではないでしょうか?

また、 y座標については、

 y座標について分かること
  • 頂点が原点のときには、任意の x座標の積
  • 一般形については最高次の項では任意の x座標の積、1次の項では接線の交点の x座標と2次関数(一般形)の1次の項の係数の積

で表せることも式から分かるのではないでしょうか?

n次関数

接線の交点の座標の式にそれぞれ代入して整理すると、

n次関数の交点の座標
 x=\quad\left(1-\dfrac{1}{n} \right) \dfrac{a^n-b^n}{a^{n-1}-b^{n-1}}
 y=\quad \left(1-n \right) \dfrac{a^{n-1}b^n-a^nb^{n-1}}{a^{n-1}-b^{n-1}}

 

n次関数の接線の交点の座標について分かること

以上のことから、n次関数の接線の交点の x座標は、

 x座標について分かること
  • 分子の次数の方が分母の次数より大きい
  • 分母のそれぞれの項の次数を1増やしたものが分子のそれぞれの項になっている

ことが分かるのではないでしょうか?

また、 y座標については、

 y座標について分かること
  • 分母のそれぞれの項に片方の座標の値のn乗をかけたものが分子のそれぞれの項になっている

ことも式から分かるのではないでしょうか?

また、 x,y座標については、

 x,y座標について分かること
  •  a,bの係数のnがある項ではそれぞれが逆数になっている

ことも式から分かるのではないでしょうか?

円(中心が原点)

円(中心が原点)の方程式は次の式で与えられます。

円(中心が原点)の方程式
 x^2+y^2=r^2
 rは半径

上の式を yについて変形すると、次のようになります。

 

円(中心が原点)の方程式(変形後)
 y= \sqrt{r^2-x^2}

この式を用いて接線の交点の座標を求めると、

 

円(中心が原点)の交点の座標
 x=\quad\dfrac{r^2-\sqrt{\left(r^2-a^2\right)\left(r^2-b^2\right)}+ab}{a+b}
 y=\quad -\dfrac{a\sqrt{r^2-b^2}+b\sqrt{r^2-a^2}}{a+b}

 

円(中心が原点)の接線の交点の座標について分かること

以上のことから、円(中心が原点)の接線の交点の x座標は、

 x座標について分かること
  • 円(中心が原点)の方程式(変形後)の x=a,bを代入したもののそれぞれの積が含まれている

ことが分かるのではないでしょうか?

また、 y座標については、

 y座標について分かること
  • 円(中心が原点)の方程式(変形後)の x=bを代入したものと aの積円(中心が原点)の方程式(変形後)の x=aを代入したものと bの積が含まれている

ことも式から分かるのではないでしょうか?

補足

ここで、 a=0,b=rとすると接線の交点の x座標は r、接線の交点の y座標は \pm rとなります。接線の交点の x座標は1つしか出ていないのに対し接線の交点の y座標が2つ出ているのは x=0での接線が2つ出るためです。(興味がある人は、グラフを描いて確かめてみてください)

 

楕円(中心が原点)

楕円(中心が原点)の方程式は次の式で与えられます。

楕円(中心が原点)の方程式
 \dfrac{x^2}{p^2}+\dfrac{y^2}{q^2}=1

この式を yについて変形すると、次のようになります。

楕円(中心が原点)の方程式(変形後)
 y=\dfrac{q}{p}\sqrt{p^2-x^2}

この式を用いて接線の交点の座標を求めると、

楕円(中心が原点)の交点の座標
 x=\quad\dfrac{p^2-\sqrt{\left(p^2-a^2\right)\left(p^2-b^2\right)}+ab}{a+b}
 y=\quad \dfrac{q}{p}\times\dfrac{a\sqrt{p^2-b^2}+b\sqrt{p^2-a^2}}{a+b}

 

楕円(中心が原点)の接線の交点の座標について分かること

以上のことから、楕円(中心が原点)の接線の交点の x座標は、

 x座標について分かること
  • 円(中心が原点)の接線の交点 x座標の r=pである

ことが分かるのではないでしょうか?

また、 y座標については、

 y座標について分かること
  •  \dfrac{a\sqrt{p^2-b^2}+b\sqrt{p^2-a^2}}{a+b}=-\left(-\dfrac{a\sqrt{p^2-b^2}+b\sqrt{p^2-a^2}}{a+b}\right)より、 y=\quad -\dfrac{q}{p}\times\left(-\dfrac{a\sqrt{p^2-b^2}+b\sqrt{p^2-a^2}}{a+b}\right)となるので、円(中心が原点)の y座標の r=pとしたもの -\dfrac{q}{p}の積で表せる

ことも式から分かるのではないでしょうか?

 

おわりに

今回は、Qiitaの記事と関連した話題である任意の関数の接線の交点の座標の代表的なものを紹介しました!!

この記事がどのように役に立つのかは分かりませんが、誰かの役に立ってくれれば嬉しいです。


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